鈴と小鳥とそれから私とサウナ

【読書記録】2019年7月 6冊 「暗黒館の殺人」他



7月は6冊読んだ。

読書の記録は読書メーターにつけてる。



6月は10冊だったので、ちょっと減った。
でもページ数はあまり変わらず1日100ページくらい。
暗黒館が大物すぎて力尽きた感ある。
5日間ぶっ倒れてたの考えたらいつもよりは読んでるかな。

今月は全部小説だった。

(1)暗黒館の殺人(一)/綾辻行人
(2)暗黒館の殺人(二)/綾辻行人
(3)暗黒館の殺人(三)/綾辻行人
(4)暗黒館の殺人(四)/綾辻行人
(5)びっくり館の殺人 /綾辻行人
(6)K.Nの悲劇 /高野和明

殺人多すぎだろ。
数えてみたら7月の読書で、殺人による死者は21人だった。
多分。回想シーンも含めて。
人、死にすぎだろ。

以下、それぞれ簡単に感想。ややネタバレあり。
いままで読書メーターにカスみてぇな記録残してたけど、今後はブログメインにちゃんと感想書いてみようかな。
読んだ本の内容忘れちゃうともったいないからね。

暗黒館の殺人(一)/綾辻行人



館シリーズの7作目。
館シリーズは後々個別に感想を書いてみたい作品。

十角館の殺人
水車館の殺人
迷路館の殺人
人形館の殺人
時計館の殺人
黒猫館の殺人
暗黒館の殺人 ←これ
びっくり館の殺人
奇面館の殺人 ←未読

全10作と言われてるけど、7作目でもはや集大成みたいなのきた。
長すぎて買ってから3ヶ月積んでたよ。
6月末にやっと覚悟キメて読み始めたよ。
1巻は導入編て感じですね。
600ページあるけど。
シリーズお馴染みの江南くんがこちらもシリーズお馴染みの建築家中村青司が設計に関わったと言われる暗黒館に引き寄せられ、勝手に塔に登ってバルコニーから落っこちたところから本編スタート。
4つの棟からなるシリーズ最大の館は図解を見てもさっぱり頭に入ってこない。
前作の黒猫館がシンプルだっただけに大変。

400ページ読んでも人が死なない。
見せ場も終盤にやっとくるのでなかなかつらい。
シャム双生児の双子姉妹が好き。

一巻が終わる頃にやっと館の図面が頭に入ってくる。

暗黒館の殺人(二)/綾辻行人



やっと話が動き始める。
どんどんおどろおどろしくなってくる雰囲気。
ラストの引きがすごい。すぐに次読んじゃう。

暗黒館の殺人(三)/綾辻行人

[asin:4062758806:detail]


奇跡の血量87.75%
インブリードがハンパない。
Overflow作品かな?

暗黒館の殺人(四)/綾辻行人

[asin:4062758814:detail]


サイコーだったな…。
長すぎてスルーを考えてたけど、読んで良かった。
鬼の2000ページ超。
全体を通してやや冗長さはあるけど、読んでみたら割とあっという間。
賛否両論あるみたいだけど、僕はかなり好き。

館シリーズの主人公はやっぱり「館」なんだなあ。
ここまでボンヤリしてた中村青司のイメージが強烈に印象づけられる。
シリーズファンは必読。
推理小説と言うよりは、館シリーズのファンブック的な要素があるかもしれん。
ファンタジーよりなので嫌いな人は本当に嫌いかもしれない。
僕は必読かと思う。


びっくり館の殺人 /綾辻行人


シリーズ8作目。
児童向けってことでわかってたけどシリーズ他作品に比べるとインパクトは弱め。
暗黒館の次だからというのもあるけど。
スルーしてもいい気もするけど、やっぱりシリーズ読破したい派は必読でしょう。

K.Nの悲劇 /高野和明


高野和明氏の作品は「13階段」「ジェノサイド」に続いて3作目。
この人の小説はかなりツボやね。
ジェノサイドが人生最高に面白かった説ある分一枚落ちるけど、それにしてもこちらも面白い。
高野和明作品はとにかく取材量のすごさが滲んできて魂を感じる。
「13階段」の死刑制度然り、「ジェノサイド」の創薬然り。
「ジェノサイド」は本当にクソサイコーエンターテインメントなので全員読んで欲しい。

本作も人工妊娠中絶、精神疾患という重めな題材を扱っている割にサクサク読み進められるエンタメ作品になっていて読み味がいい。
経済的な理由で中絶を決めた夫婦。
その日から妻の中に生まれた別人格が中絶を拒む。
中絶可能な妊娠21週が刻々と迫る。という内容。
最後は大円団全員ハッピーエンドなので後味も良し。
テーマの重厚さとエンタメの軽さが共存する他にはない読み味が心地よい。


で、今読んでるのはこれ
「ジェリーフィッシュは凍らない」




21世紀の「そして誰もいなくなった」とのこと。
ワクワクもんやね。

アマゾンの広告はっつけるの、引用元も書かなくていいし探さなくていいの楽すぎるな。


おわり。